ココアノミクス――チョコレート産業の包みの中は?

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「神様の食べ物」と呼ばれるチョコレート。世界中で愛され、年間1100億ドル(約11兆円)規模の一大産業を形成している。だがお気に入りのチョコの包みを開けてかぶりつく時、原料の生産地や製造工程に思いをはせる人はいったい何人いるだろうか。
この機会にチョコにもっと詳しくなろう。
世界のカカオ豆の大半は西アフリカで生産され、コートジボワールだけで全体の3分の1以上を占める。家族経営の小規模な農園が中心で、農民たちは貧しい生活をしている一方で、チョコレートの消費量は欧米の豊かな国が大半を占めている。
出典:国際ココア機関(ICCO)カカオ統計
チョコレート産業は一大ビジネスだが、主な原料となるカカオ豆を栽培しているのは世界で最も貧しい人々だ。カカオ豆の需要は年々拡大を続け、20年後までには安価な原料が手に入らなくなるとの予想もある。しかし私たちが店頭で支払う金額のうち、生産者の収入となるのはごくわずか。この35年間で、その割合は激減した。出典:オックスファム
カカオ豆は幹から直接さやが出る。カカオの木の学名「テオブロマ・カカオ」のテオブロマは、「神々の食べ物」という意味。1本の木は1年に20~30個のさやをつけ、それぞれのさやにはアーモンドほどの大きさのカカオ豆が20~50粒入っている。1本の木から収獲されるカカオ豆をココアリカー、ココアバター、ココアパウダーなどに加工して、約500グラムのチョコレートを作ることができる。出典:世界カカオ財団、カカオ統計、キャドバリー、ネスレ
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