自撮りで相次ぐ死亡事故、警察が「危険区域」巡回 インド
(CNN) インドのムンバイ周辺で携帯電話のカメラを使った自撮り中の死亡事故が相次いだことを受け、警察が「危険区域」を特定してパトロールを強化し、利用者に自制を促している。
今年発表された統計によれば、インドは自撮りに関連した死亡事故の件数が世界で最も多かった。この3年間に確認された自撮り関連の死亡事故は世界で49件。そのうちほぼ40%に当たる19件がインドで起きていた。
今年1月にはチェンナイ市で、進入してくる列車の前で自撮りしていた10代の子どもがはねられて死亡した。
警察が特定したムンバイ周辺の危険区域はほとんどが、若者に人気の湾岸地域に集中している。地元メディアの報道によると、23日にはムンバイ近郊のビワンディーでピクニックをしていた10代の2人が溺死した。
警察はこうした危険区域に警官を配備してパトロールを強化するとともに、市に対しても警告看板を設置するよう要請。万が一の場合の救助のためにライフガードを待機させることも求めている。
携帯電話での自撮りを巡っては、フランス・パリのルーブル美術館やディズニーランドなどのテーマパークといった人気観光地で、自撮り棒の利用を禁止する動きが世界的に広がっている。