米ヤフー、5億人のユーザー情報が流出
ニューヨーク(CNNMoney) 米ヤフーは22日、少なくとも5億人のユーザーのアカウントに関連する情報が盗まれたと発表した。情報流出事件としては史上最大級の規模となる可能性もある。
今回の事件には国家が関与しているとヤフーは推定。流出したのは2014年後半だったとしている。
盗まれたのは名前、電子メールアドレス、電話番号、誕生日、暗号化されたパスワードなどの情報。一部では本人確認に使う質問と答えも流出したという。
一方、銀行口座情報やクレジットカード番号といった情報が盗まれた形跡はないとした。
ヤフーはユーザーに対し、パスワードや本人確認用の質問の変更を促すとともに、自分のアカウントをチェックして不審な挙動がないかどうか調べるよう呼びかけている。
この事件について米連邦捜査局(FBI)も捜査に乗り出したことを明らかにした。
大規模流出のうわさは8月の時点で浮上。「Peace」を名乗る人物が、ヤフーのユーザー2億人の情報と主張するデータをインターネットで売りに出していた。この人物は過去に、交流サイトのリンクトインやマイスペースから流出したとする情報も売り出している。
ヤフーについては今年7月、米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズが主力事業を48億3000万ドル(約4850億円)で買収することで合意した。買収は2017年1~3月期に完了する見通し。
ベライゾンの広報はヤフーの情報流出事件について、まだ2日前に知らされたばかりだと説明、現時点では限られた情報しかなく、影響についても十分把握できていないと話している。