有名人や企業の公式ツイッターに相次ぎ不正な投稿 仮想通貨詐欺狙いか
ツイッターは同日、サポート用の公式アカウントを通じ、「ツイッターのアカウントで発生しているセキュリティー事案については認識している。調査を行って、修正のための措置を講じる」と表明した。
攻撃が始まってからおよそ1時間半後に、ツイッターは公式アカウントからの投稿ができないようにする措置を講じたと思われる。CNNがテストしたところ、非公式アカウントからの投稿は可能だった。
ツイッターは、「我々がこの事案について調査・対応する間は、ツイートの投稿やパスワードのリセットができない可能性がある」と説明している。
バイデン陣営の関係者は、同氏のアカウントがツイッターによって「ロックダウンされた」と明らかにした。
今回のハッキングは、影響を受けた公式アカウントの数の多さだけを見ても、ツイッター史上最大のセキュリティー事案と言えそうだ。
ビットコイン研究者のティム・コッテン氏によると、一部の不正なツイートに記載されていた最初のビットコインウォレットは、15日に開設されたばかりだった。このウォレットの識別番号がツイッターに投稿されてからわずか数時間で、数百回の取引を通じて10万ドル(約1000万円)相当以上のビットコインがこのウォレットに送金されていたという。
送金されたビットコインの一部は、別のウォレットに転送されていた。
米連邦捜査局(FBI)のサンフランシスコ支部は、事件を受けて発表した声明の中で、「仮想通貨詐欺の目的でアカウントが不正アクセスされたと思われる」と指摘、だまされて仮想通貨や現金などを送金しないよう呼びかけている。