米ボーイング、発注取り消しが再び増加 先月60件
ニューヨーク(CNN Business) 米航空機メーカー大手ボーイングは14日、6月の発注取り消しは60件だったと明らかにした。大部分は航空機リース会社からの発注だったという。
3月の150件、4月の108件よりは取り消し件数は少なかった。しかし、5月の18件からは悪化した。
ボーイングはまた受注残について123件を取り下げた。顧客である航空会社の財務状況などが要因で、注文が実現するか確信を持てなくなったためとしている。
それでもボーイングには、数年間にわたって工場を稼働させるのには十分な4500件を超える受注残がある。しかし、取り消されたり実現の見通しが立たなくなったりした発注は今年843件となった一方、新規の発注は59件にとどまっている。
発注が取り消された機体は大部分が737MAXだった。737MAXは2度の墜落事故を起こしており、2019年3月以降、地上で駐機となっている。
納入数は10機だった。新型コロナウイルスの感染拡大に関連した健康への懸念から工場が閉鎖されていたが、現在は製造を再開している。