ツイッター、「毒薬条項」導入 マスク氏の買収案に対抗
ニューヨーク(CNN Business) 米SNS大手ツイッターの取締役会は15日、「ポイズンピル(毒薬条項)」と呼ばれる防衛策を講じて、起業家のイーロン・マスク氏による買収提案に対抗する考えを明らかにした。
ポイズンピルはマスク氏以外の既存株主に割安価格で新株を取得する権利を与え、同氏所有の株を実質的に希薄化するというもの。発行済み普通株式の15%以上が取得された場合に発動するとしている。
ポイズンピルを発動してもマスク氏の買収を阻止できるとは限らないが、買収額がつり上がり、取締役会との交渉を余儀なくされることになる可能性はある。
CNN Businessはマスク氏にコメントを求めたが返答はなかった。
電気自動車(EV)メーカーのテスラと宇宙企業スペースXの最高経営責任者(CEO)を務めるマスク氏は14日、自分が保有していないツイッターの全株式を、1株あたり54.20ドルで買収することを提案していた。買収総額は414億ドルとなる。
この10日前、マスク氏は自身がツイッターの筆頭株主になったことを初めて明らかにしていた(その後、資産運用大手バンガード・グループに抜かれた)。