批判噴出の「iPad Pro」宣伝動画、アップルが謝罪 「的外れだった」
(CNN) 米アップルの新製品「iPad Pro」の宣伝動画に対する批判が噴出している問題で、アップルが「的外れだった」として謝罪した。
問題の動画はアップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)が7日にSNSに投稿。これに対し、人類の創造性と芸術を破壊するテクノロジーの賞賛と受け止めたユーザーが強く反発していた。
アップルの広報担当副社長トール・マイレン氏は、ニュースサイトのAdAgeにコメントを寄せ、「アップルには創造性の遺伝子がある。世界中の創作を応援する製品をデザインすることは我々にとって極めて重要だ。我々の目標は常に、ユーザーがiPadを通じて自らを表現し、自分のアイデアに生命を持たせる無限の方法をたたえることにある」「我々は今回の動画でその的を外した。申し訳ない」と謝罪した。
アップルはAdAgeにコメントを寄せたことは認めたが、それ以上の取材には応じなかった。
宣伝動画は楽器やペンキ缶、1980年代ゲームセンターのゲーム機、胸像など人類の創造性を象徴する製品が、巨大な液圧プレス機で押しつぶされる内容だった。
プレス機の金属板が再び上昇すると、アップルの新しい「iPad Pro」が現れる。「新しいiPad Proを紹介します。史上最薄、史上最先端のディスプレー、圧倒的パワーのM4チップを搭載。想像してみてください。これを使ったあらゆる作品の創作を」。クックCEOはXに投稿した動画にそんなコメントを添えていた。
アップルはこの動画をテレビで放送する計画を中止したとAdAgeは伝えている。
一方で、クックCEOのXアカウントに掲載された動画は削除されていない。