タイタニック見物の潜水ツアー、2019年に延期
(CNN) 深海に眠る豪華客船「タイタニック」の見学ツアーを企画している英旅行会社が、今年予定していたツアーを2019年に延期すると発表した。
ツアーは英ブルー・マーブル・プライベート社が企画し、当初の予定では今年5月に実現するはずだった。しかしバハマ諸島で行った潜水艇のテストが悪天候に阻まれて進まず、予定が延期になった。
これとは別に、ブルーフィッシュという会社も、2019~20年にかけてタイタニックを訪れるツアーを企画している。
タイタニックは1912年に沈没し、今から33年前に、深海に沈んだ残骸が発見された。
しかし2016年には、最近になって見つかった「微生物細菌」のために、残る船体も15~20年以内に崩れ落ちる可能性があるという調査結果が発表されている。
ブルー・マーベル・プライベートのツアーは8日間の日程でカナダのニューファンドランド島を出発、乗客を専用の潜水艇に乗せて、大西洋の深さ約3200メートルの深海に眠るタイタニックを訪れる。
旅行代金は1人当たり10万5129ドル(約1154万円)。初回のツアーは既に売り切れている。
一方、ブルーフィッシュは2000年代初めごろに潜水ツアーを実施していたが、2007年以降は景気後退などを理由に中断していた。
19~20年に実施予定のツアーは、既に予約受け付けを開始している。最終的な料金は未定だが、それでも予約を済ませ、予約金を支払った人もいるという。