運河に迷い込んだイルカ4頭、人間の鎖で救出 米フロリダ州
(CNN) 米フロリダ州セントピーターズバーグでイルカ4頭が運河に迷い込んで出られなくなり、ボランティアが人間の鎖をつくって助け出す出来事があった。
子ども2頭を含む4頭のイルカは、15日から運河に迷い込んでいた。専門家によると、近くにある橋の高さや騒音に遮られて出られなくなったらしい。
救出作戦は17日に行われ、同州魚類野生生物保護委員会の生物学者アンディ・ギャレットさんによると、人間の鎖を見たイルカたちは、好奇心に駆られてすぐにやってきたという。
イルカは超音波の反響を利用するエコーロケーションによって方向を見定める。
州に連絡があった15日の時点では、イルカたちが方向を見失った様子は見られず、いずれ潮流に乗って泳ぎ去ると思われていた。
ところが1日過ぎても出られずにいたことから、当局は運河と水路の位置を確認し、イルカを脱出させる作戦を立てた。
救出チームは米海洋大気局(NOAA)や地元の水族館と連携。人間の鎖をつくり、音や振動を使って、イルカたちをリビエラ湾へと誘導した。
人間の鎖が水に入ってから45分後に、イルカたちは橋の下をくぐって泳ぎ去った。全ては計画通りに進み、イルカにストレスを与える網などは使わずに済んだ。