米カリフォルニア南部で連続銃撃、6人死傷 容疑者自殺
(CNN) 米カリフォルニア州南部で19日午前、男が車のドライバーらを次々に銃撃し、3人が死亡、3人が負傷した。容疑者は警官に発見された後、銃で自殺した。
警察の調べによると、男は同州ラデラランチのアリ・サイード容疑者(20)。同容疑者が両親と同居していた自宅で発砲があったとの通報を受け、地元保安官事務所が駆けつけたところ、20代の女性の遺体が見つかった。この女性の身元は公表されていない。
サイード容疑者は両親の車で自宅を出て、北西へ約30キロ離れたタスティンまで移動。レストランの駐車場で、停車中の車のドライバーの後頭部を銃で撃ち、負傷させた。
同容疑者はこの後、自分の車がパンクしたため、ガソリンスタンドにいた男性からピックアップトラックのキーを奪い、そのトラックでフリーウエーに入った。通過する車に向かって発砲し、ドライバー1人にけがを負わせた。
続いて隣接するサンタアナまで移動し、乗用車で一時停止していた男性(69)を車から降ろして射殺した。さらにタスティン市内の駐車場で、車の中にいた工事作業員(26)を撃って殺害した。近づいてきた作業員仲間の男性の腕を撃ち、その車で再びフリーウエーに乗った。
この時点で警察には多数の通報が寄せられていた。ハイウエーパトロール隊がタスティン北郊で運転中の同容疑者を発見。容疑者は近くの交差点で停車し、車から降りると同時に自殺したという。
サイード容疑者は無職で、地元のコミュニティーカレッジ(2年制大学)で1科目だけ履修中だった。警察が動機などを調べている。