トランスジェンダーの児童も「女子トイレ利用可能」 米コロラド州
コイさんは審議の間、登校せずに自宅学習を続けていた。キャスリンさんは「娘が学校に戻れること、他の女の子たちと同じ権利を認められて同等に扱ってもらえるようになったことがとても嬉しい」と話した。
トランスジェンダーの子どもたちについて調べた包括的なデータはほとんどないが、国際的な研究によれば、子ども全体に占める割合は1000人~3万人に1人とされ、早い子では3歳前後から兆候がみられる。「物心ついた時から自分の性に違和感があった」と話す経験者も多い。
学校での対応に関する方針は州によって異なる。例えばニューヨーク州法では、性の自己認識に基づく差別の禁止が明記されている。一方メーン州の裁判所は昨年11月、同様のケースでトランスジェンダーの子どもによる女子トイレ使用を禁止した学校側の判断について、人権侵害には当たらないとの判断を示した。