米ヨセミテ公園付近の山火事続く、4500棟延焼の恐れ
米カリフォルニア州ヨセミテ国立公園(CNN) 米カリフォルニア州で1週間以上前から続く山火事の焼失面積は、25日までに約5万4200ヘクタールに及んだ。消防士2800人余りが出動し、ヨセミテ国立公園での延焼を「何としても食い止めよう」と消火作業に当たっている。
鎮火率は同日の時点で7%。乾燥した暑い日が続くなか、火災は北東または東の方向へ拡大を続けている。ヨセミテ国立公園では24日までに、北西部の4800ヘクタールが焼失した。
火災は17日に発生したとみられ、当局が出火原因を調べている。米森林局の報道担当者は消防活動について「任務完了には程遠いが、事態はやや好転した」と語った。最優先の目標は同公園を守ることだと述べ、「ヨセミテは国の宝。できる限り力を尽くす」と強調した。現場上空にはヘリ数機と空中給油機も出動している。
当局の山火事情報サイトによれば、別荘など約4500棟が危険にさらされているという。後ろ髪を引かれる思いで避難する住民らの姿もみられた。
ただ、公園内の観光スポットであるヨセミテ渓谷に影響は出ていない。キャンプ場は満員のままキャンセルもなく、イベントも予定通り実施されているという。