渦中のインド人女性外交官起訴、米から出国へ
(CNN) 米ニューヨーク南部地区の連邦地検は9日、ニューヨークにあるインド総領事館のデブヤニ・コブラガーデ副総領事が虚偽申告などの罪で連邦大陪審に起訴されたと発表した。米政府高官によれば、副総領事は同日中に米国から出国する見通し。この事件では、裸の身体検査などに対してインド側が反発し、米国との間で外交問題に発展していた。
コブラガーデ副総領事は昨年12月、家政婦のビザ申請の際に虚偽の申告をしたとしてニューヨークで逮捕された。インド政府は同副総領事が受けた処遇に反発して米国に謝罪を要求し、訴追を取り下げるよう求めていた。
ケリー米国務長官は先月、この状況について「遺憾」を表明。一方インド当局は、在インド米大使館前にあったコンクリートの壁を撤去し、米国人外交官の身分証を取り上げるなどの対抗措置に出た。さらに米国に対し、在インド米国大使館にある娯楽施設の営業活動を1月16日までに中止するよう求めている。
こうした中で米エネルギー省のモニツ長官は、来週予定していたインド訪問を延期した。