冤罪の男性に3億5千万円の補償金、17年服役 米NY州
(CNN) 冤罪(えんざい)で17年間服役したニューヨーク州の男性が州政府に補償を求めていた訴訟で、同州が男性に337万5000ドル(約3億5000万円)を支払うことで和解が成立したことが9日までに分かった。
マーティン・タンクレフさん(42)の両親が、ロングアイランドの自宅で殺害される事件が起きたのは1988年9月のこと。当時17歳だったタンクレフさんは犯人として逮捕されて実刑判決を受け、17年間にわたって州刑務所に服役した。
だが2007年、新たに見つかった証拠に基づき再審無罪となり、州政府に対して補償を求め訴訟を起こしていた。タンクレフさんの弁護団によれば、今回の和解について、「この25年間、私の味方でいてくれた家族と友人に感謝したい」と述べ、満足しているという。
今後、タンクレフさんと弁護団は捜査チームを率いた刑事と地元のサフォーク郡に対する訴訟も検討しているという。