酷暑の砂漠で仏夫婦が死亡、息子は生還 米ニューメキシコ州
(CNN) 米ニューメキシコ州に位置する「ホワイトサンズ国定記念物」と呼ばれる白い大砂丘地帯でこのほど、トレッキング中のフランス人夫婦が熱中症とみられる症状で倒れ、相次いで死亡する出来事があった。一緒にいた9歳の息子は無事に救助された。
調べによると、ダビッド・スタイナーさん(42)と妻のオルネラさん(51)は4日、息子とともに全長約7.4キロの「アルカリフラット・トレール」を歩いていた。スタートから約2.4キロの地点でオルネラさんが転倒し、もともと負傷していたひざが悪化したため、1人で車へ引き返すことになった。オルネラさんはその後、100メートルも進まないうちに倒れたとみられる。
巡回中のホワイトサンズ職員が発見し、通報を受けた救急隊員が駆け付けたが、オルネラさんはすでに死亡していた。
さらに約45分後、トレールからわずかに外れた場所でダビッドさんが死んでいるのが見つかり、一緒にいた息子が保護された。
ダビッドさんと息子はオルネラさんと別れてからさらに約600メートル余り進んだが、暑さのためダビッドさんが意識障害を起こしたとみられる。方角が分からなくなり、歩きながら「車はすぐそこだ」などと口走っていたという。