米空軍の核ミサイル基地で薬物疑惑、兵士14人の職務停止
(CNN) 米空軍は18日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を管理するワイオミング州ウォーレン空軍基地のミサイル部隊で下士官14人の薬物疑惑への関与が発覚し、調べていることを明らかにした。
空軍の戦略攻撃司令部のロビン・ランド司令官(大将)が記者団との電話会見で述べた。14人は、第90ミサイル部隊所属の警備担当要員で、薬物疑惑の表面化を受け調査が続く間、職務停止処分となった。
14人は、ミサイル配備の地区や発射装置の警護、基地の治安維持任務などに当たっていたという。同司令官によると、同部隊の警備要員の総数は1300人となっている。
薬物疑惑の詳細は伝えられていない。ただ、疑惑の活動は14人が非番の時に起きたとしている。この活動が同基地内もしくは基地外のどちらの場所で行われたかについては触れなかった。
疑惑の調査は、同僚の下士官が上官に14人の不審な行動を伝えたことがきっかけとなった。調査は、空軍の特別捜査室が進めているという。
ウォーレン空軍基地の公式サイトによると、第90ミサイル部隊はICBM「ミニットマン3」150基の運用管理が任務となっている。
ランド司令官は、今回の事件による同部隊や戦略攻撃司令部の任務遂行への影響は一切ないと強調した。