米映画「ウォール街」の投資家モデル、サンダース議員支持
ニューヨーク(CNNMoney) 1987年公開の米人気映画「ウォール街」に登場する貪欲(どんよく)な投資家のモデルの1人とされる富豪のアッシャー・エーデルマン氏は17日までに、米大統領選ではウォール街の大胆な改革を提唱する民主党のバーニー・サンダース上院議員が最良の候補であるとの考えを示した。
米テレビCNBCとの会見で述べた。エーデルマン氏は1980年代、経営難に陥る企業買収や切り売りの売却などを続け巨富を築いたとされる人物。ウォール街の大銀行解体や金持ちへの課税強化などを訴えるサンダース議員とは正反対の主義主張を実践してきた過去がある。
同氏はサンダース議員の大統領就任を期待する理由として経済的な要因を強調し、国民の間の所得格差が米経済に及ぼす弊害を指摘。貧困層は時には手持ち以上のお金を使うが、富裕層は所得額の多くを使わないとし、結果的に富裕層に資産が集まり、消費者層の基盤が縮小すると説いた。
また、サンダース氏は銀行に貸し出し増加を促す唯一の改革案を唱えているとも評価した。
エーデルマン氏は同映画で投資家の「ゴードン・ゲッコー」のモデルの1人になったとされる。ゲッコーが映画で吐いた「強欲は善」の文句は話題ともなっていた。
エーデルマン氏は1980年代、米コロンビア大学で企業買収についての講座を受け持った経験もある。教科書は、中国の兵法書「孫子」だったという。同年代後半にウォール街を離れ、現在はスイスやニューヨークで美術商として活動している。