送金禁止でメキシコに圧力、国境の壁建設費請求 トランプ氏
(CNN) 米大統領選で共和党からの指名獲得を目指している実業家のドナルド・トランプ氏は7日までに、違法移民対策として米国とメキシコとの国境に壁を建設するという案について、米同時多発テロ後に制定された「愛国者法」を利用することで、メキシコ政府に建設費用を支払わせるとの考えを明らかにした。
トランプ氏が書いたメモによれば、米国はメキシコに対し、50億~100億ドル(約5500億~1兆1000億円)の建設費を引き受けさせるという。計画の骨子は、米国にいる不法移民のメキシコ人が母国へ送金することを禁じるというもの。
愛国者法の解釈を拡大し、送金業務を行う企業に対して、送金を承認する前に顧客の身元や法的地位を確認することを義務付ける新しい規則を導入すると圧力をかけるという。
トランプ氏はこれ以外にも建設費用を出させるために、メキシコからの輸入に関税を課したり、ビザ(査証)を無効化したりするといった手段を利用する可能性もあるとしている。
オバマ大統領はこの計画について聞かれると、「非現実的」と批判した。