ウィスコンシン州予備選に向け民主、共和候補が白熱
ウィスコンシン州ミルウォーキー(CNN) 米大統領選に向けた民主、共和両党の候補者指名争いは、ウィスコンシン州で5日に実施される両党の予備選を控えて激しさを増している。
ウィスコンシンでは民主党でバーニー・サンダース上院議員、共和党でテッド・クルーズ上院議員と、いずれも2番手の候補が優勢とみられている。同州の結果は、19日に予定されるニューヨーク州予備選の行方を占う試金石として注目される。
クルーズ氏にとってウィスコンシンでの勝利は、共和党のトップを走る実業家ドナルド・トランプ氏の獲得代議員数を半数以下に抑えるうえで重要な一歩となる。民主党ではヒラリー・クリントン前国務長官が東部諸州を制する勢いを示すなか、サンダース氏はここで1勝をあげておくことによって有力なライバルとしての位置を守りたい構えだ。
各候補ともこの数日間で州内をくまなく回り、熱心に支持を呼び掛けてきた。クリントン氏は先週、化石燃料業界から献金を受けているとサンダース陣営から批判されたことに対し、「うそはうんざりだ」と反撃した。これに対してサンダース氏は「批判内容は事実だ」と主張。クリントン氏に謝罪を求めるなど、一歩も引かない姿勢を示している。
クリントン氏は2日の演説で、サンダース氏が大統領選への出馬にともなって民主党に加わったのに対し、「私はずっと民主党員だ」と強調した。