「マスコミのトランプ報道は過剰」、米国民の75% 世論調査
ロサンゼルス(CNNMoney) 米大統領選の候補者指名争いに関する報道は共和党のドナルド・トランプ氏に集中しすぎ――。米国民の4分の3に当たる75%がそう感じていることが、米世論調査機関ピュー・リサーチ・センターの最新世論調査で分かった。
トランプ氏に関する報道が少なすぎるという回答は、わずか4%にとどまった。
米紙ニューヨーク・タイムズも2週間前、2016年の選挙運動でトランプ氏がマスコミに無料で取り上げられたスペースを金額に換算すると20億ドル(約2246億円)近くに相当するという試算を公表。この金額は、共和党の他の候補全員を合わせた額を大幅に上回るという。
米国民や他候補の間では、マスコミの報道がトランプ氏に著しく偏っているという認識は以前からあった。しかし今回の調査でその現実が裏付けられた形だ。
トランプ氏が支持を伸ばしているのはこうした報道が原因だとの見方がある一方で、報道の大部分は否定的な内容だと指摘する声もある。
ピューの調査では、共和党のテッド・クルーズ上院議員については54%が報道量は「適切」と回答。ジョン・ケーシック・オハイオ州知事に関する報道量は「少なすぎる」が57%だった。