国境警備の労組、トランプ氏支持を表明 米大統領選
ワシントン(CNN) 米税関・国境警備局の国境警備部門職員の労働組合は30日、米大統領選では共和党指名候補争いで首位を走る実業家ドナルド・トランプ氏を支持する方針を明らかにした。
職員1万6500人を擁する同労組が大統領選での支持候補を宣言したのは初めて。同組合は書簡で、トランプ氏は完全にワシントンの既成勢力の影響から解き放たれた人物と評価した。
書簡は「我々は、メディアを恐れず、政治的公正さにとらわれず、お金を必要とせず、外国の独裁者に屈服しない人物をホワイトハウスに送り込む必要がある」と強調。「軍を支持し、法執行を重視し、米国の現状に怒り、他国の利益に従属しない人物が必要。トランプ氏はそのような人物だ」と主張した。
トランプ氏は選挙戦で、メキシコからの不法移民を遮断するため国境地帯で壁を建設する強硬な対策を提案。以前には国境警備担当要員と共に米国の国境地帯の視察も計画していたが、同労組本部からの圧力で実現しなかったいきさつもあった。
トランプ氏は、労組からの支持表明は大きな光栄と歓迎。支持は「米国社会を脅かしていた国境間でのギャングや麻薬密輸カルテルの活動を許してきた汚職にまみれた政治家の完全な拒絶を意味する」と述べた。