米イラン核協議、2回目が終了 米政権は「よい進展」
(CNN) イランの核開発をめぐる米国とイランとの2度目の高官級協議が19日、イタリア首都ローマで行われた。両国とも協議について前向きな見方を示しており、外交面での前進に向けた雰囲気が醸成されている。
1回目の協議は1週間前にオマーン首都マスカットで行われていた。今回の協議も1回目と同じくカタールが仲介した。米国からはウィトコフ中東担当特使らが、イランからはアラグチ外相らが参加した。
トランプ米政権は協議後、楽観的な見通しを示し、「非常に良い進展」があったと明らかにした。来週さらに会合を開くことで合意したという。米政権高官がCNNに明らかにした。
アラグチ氏は、協議が前向きなものであったことを示唆した。「前進があったと言える」と語り、いくつかの原則や目標について、より深い理解と合意に達したとの見方を示した。
アラグチ氏ハSNSへの投稿で、イランや米国などが2015年に結んだ「核合意」について、イランにとっては不十分なものとなったと指摘した。核合意から「教訓」を学んだとし、「今のところ、楽観的になるのは当然かもしれないが、それは十分な注意が必要だ」と言い添えた。
イラン当局者によれば、技術の専門家による協議がオマーンで23日に始まり、26日に3回目となる高官級協議が行われる。
イランの核能力をめぐって、米国とイランは長年にわたり対立してきた。
米政府はイランに対し、原爆の製造が目的とみている濃縮ウランの生産停止を求めている。イランは先に、ウラン濃縮の権利を改めて主張したが、大きく傷ついている経済への圧力を緩和するための制裁解除と引き換えに、ある程度の妥協について交渉する用意があることを示唆している。
イラン当局者によれば、2回目の協議も1回目と同様の方法を採用し、両国の代表団が別々の部屋に陣取り、直接的に話をすることはなかった。