米国務省、「北朝鮮に行ってはいけない」 異例の強さで勧告
国務省のカービー報道官はこの内容について、「朝鮮半島の緊張が高まっていることや、北朝鮮に渡航する外国人に対して体制がどう反応してきたかを反映したもの」と説明した。
朝鮮半島では北朝鮮による核実験やミサイル実験、朝鮮労働党委員長に就任した金正恩(キムジョンウン)氏の挑発的な発言などにより、この数カ月で緊張が高まっている。
北朝鮮で拘束された米国人は、自らの意思で渡航した人やツアーに参加した人を含めて過去10年で少なくとも14人に上る。直近では今年1月に、米バージニア大学の学生オットー・ワームビアさん(21)がバックパッキングツアーの途中で標語標識を盗んだとして逮捕され、15年の労働教化刑を言い渡されたと伝えられている。
米国と北朝鮮の間に外交関係はなく、国務省が領事館を通じて北朝鮮に渡航した米国人を援助することはできない。このため米国はスウェーデン大使館を通じて交渉などを行っている。