クリントン氏の金融大手での講演、ウィキリークスが公開
このうち13年10月の講演では、クリントン氏が政府の金融規制について「政治的な理由で必要だった」などと示唆していた。
長官退任直後の同年6月にはシリア情勢をめぐり、米国がかつてのような秘密作戦で同国に介入できればいいのに、とも語っていた。
ウィキリークスが10年に米国の機密文書を大量に暴露し、外国首脳らを酷評する米外交官らのコメントが公開された問題を受けて「謝罪ツアーに出た」などと話す場面もあった。
講演内容の大筋は、クリントン氏のこれまでの発言から外れてはいないようだ。しかしクリントン陣営の報道担当者は15日、ウィキリークスが繰り返すハッキングは1970年代に民主党の内部情報が盗まれた「ウォーターゲート事件」の規模を大きくしたような犯罪行為だと述べた。
同責任者はまた、ウィキリークスがロシア政府とつながっているとの見方を改めて主張。「ロシアが我が国の選挙に影響を及ぼそうとする動きに、(大統領選の共和党候補)ドナルド・トランプ氏が声援を送っている」と非難した。