トランプ氏、第45代米大統領に就任 「米国第一」強調
ワシントン(CNN) 共和党のドナルド・トランプ氏は20日、第45代米大統領に就任した。就任演説では、首都ワシントンのエリート層の権力を一掃し、外交では常に「米国第一」を掲げることを誓った。
トランプ氏は同日午後、連邦議会議事堂の西正面で就任式典に臨んだ。ロバーツ連邦最高裁長官の立ち会いの下、左手を家族の聖書とリンカーン第16代大統領の聖書の上に置いたうえで、合衆国憲法を維持、保護、擁護すると宣誓した。
就任演説では、選挙戦でアウトサイダーであった同陣営の躍進の原動力となったテーマを中心に据えた。退任するオバマ前大統領に賛辞は送ったものの、トランプ氏が描いた米国のビジョンはオバマ前政権を拒絶するような内容だった。
トランプ氏は演説で、米国の国力と目的を回復させ米国を内部から復活させると誓うと共に、米国の雇用や国境、富、夢を「取り戻す」と言明。「今日ここに集まった我々は、すべての都市、すべての外国の首都、すべての権力の場に響く新たな宣言を発している」「今日以降は、新しいビジョンが米国を支配する。今日からは『米国第一』の方針だけだ」と述べた。