米大統領就任式、首都で抗議運動多発 25万人参加のデモも
ワシントン(CNN) 米首都ワシントンでトランプ次期大統領の就任式を翌日に控えた19日、トランプ氏に反対するデモ隊と警官隊の間で小競り合いが起きた。就任式当日の20日から週末にかけてはワシントン市内各地で大規模な抗議デモも予定されている。
19日にワシントン市内でトランプ氏支持者が開いたイベントの会場前では、反対派が集まって警官隊に阻まれながら参加者に抗議の声を浴びせた。
イベント終了後もデモ隊が参加者の後を追い、再び警察との小競り合いが起きた。
路上で物が燃えたり、停めてあったバイクが破壊されるなどの騒ぎもあり、警察がデモ隊に対して催涙弾を使う場面もあった。警察によると、これまでのところ負傷者は出ていないが、襲撃を謀ったとしてワシントン在住の34歳の男1人を逮捕したという。
就任式当日の20日には市内各地で多数のデモが予定され、21日に行われるデモ行進には25万人の参加が見込まれる。抗議団体「DisruptJ20」のレイシー・マコーリー氏は、「ドナルド・トランプは我が国の政治を危険で有害、排他的な方向へ転換させる。我々はそのような憎しみの政治に反対する」と語気を強めた。
DisruptJ20の参加者は就任式会場周辺の検問所前で抗議運動を行うなど、20日は終日、運動の展開を予定している。就任パレードのルートに沿って障害物を置き、パレードのお祭り騒ぎを妨害する計画もある。
国土安全保障省のジョンソン長官は先に、20日から週末にかけてはワシントン市内に治安要員2万8000人以上を配備して警戒に当たらせると説明していた。首都警察も、デモに対する備えは万全だと話している。