4月の不法越境、拘束数が過去17年で最低に 米南西部国境
ワシントン(CNN) 米税関・国境警備局は11日までに、同国南西部の対メキシコ国境周辺で不法越境などを図り、拘束された人数は今年4月に前月比で約9%減を記録したとの新たな統計を公表した。前年同月比では62%の激減。
拘束件数は1万1129件で、同局の統計によると過去17年間では月間での最低水準となった。過去最低記録の更新は3カ月連続となった。2000年代での月間の最低記録は11年12月の1万8983件だった。
トランプ大統領の今年1月の就任後の数カ月間は減少基調が続いている。移民規制を厳しくするとの同氏の言動や関連法案の強化などが抑止効果をもたらしているとの見方が出ている。
2、3両月での拘束件数は2000年以降、いずれも減少していなかった。4月の場合は増加したり減少したりする変動が見られていた。
4月の数字は、今年の最初の3カ月間にいずれも記録されていた2桁台の下落幅と比べればわずかな減少となっている。ただ、4月の件数は不法越境での拘束が底を打ち始めていることも示唆しており、拘束が通常増える夏季での数字が不法越境の実情を把握出来る尺度になるともみられている。