トランプ米大統領「最大の魔女狩り」、特別検察官任命に反発
ワシントン(CNN) 2016年の米大統領選挙にロシアが介入したとされる疑惑を捜査する特別検察官が任命されたことについて、トランプ大統領は18日、「最大の魔女狩り」「我が国を恐ろしく傷つける」などと反発した。
トランプ大統領はニュース番組司会者との昼食会の席上、「我が国が分断され、混乱し、1つにまとまっていない国であることを表すものであり、我が国を恐ろしく傷つける」と発言。「貿易協定にしても、軍事にしても、核の阻止にしても、我々には今やるべき非常に重要なことがある」と訴えた。
ロシア疑惑に対する捜査を連邦捜査局(FBI)元長官のロバート・マラー氏が率いることになったのは、自身の大統領選での勝利に泥を塗ろうとする意図もあると主張。「簡単に勝てると思っていた選挙で敗れたことに対する民主党の純粋な言い訳」だと述べ、「これは分断を表し、我々が国として1つにまとまっていないことを表す。とても大きなマイナスだ。だがそれもすぐに過ぎ去るだろう。我々が世界のために素晴らしいことをしようとすれば、団結を示さなければならない」と力説した。
トランプ大統領はツイッターにも、「クリントン陣営とオバマ政権でもあらゆる違法行為が行われたのに、特別な役職(検察官)は任命されなかった」「これは米国史上、政治家に対する最大の魔女狩りだ」と書き込んでいる。
マラー氏の特別検察官任命は、ホワイトハウスにとっての脅威となる。同氏はトランプ陣営の関係者がロシアと共謀して選挙に介入した可能性、あるいは何らかの犯罪を犯した可能性について捜査する中で、文書の提出命令から大統領の事情聴取まで絶大な権限を持つ。