米上院委、ロシアと選挙陣営の関係を調査へ 介入問題で
ワシントン(CNN) ロシアがハッキングにより米大統領選に介入したとされる問題で、米上院情報委員会は13日、この問題をめぐる同委員会の調査で、ロシアと選挙陣営関係者とのつながりを調べる方針を明らかにした。
同委員会の委員長であるリチャード・バー上院議員(共和党)と副委員長のマーク・ワーナー上院議員(民主党)が共同声明の形で発表した。調査ではこのほか、ロシアのサイバー活動や米国に対する「実行中の手段」にも焦点が当てられるという。
共和党指導部は上下両院の情報委員会にハッキング問題への調査を求めていた。今回、ワーナー副委員長との共同声明の形になったのは超党派での調査を求める民主党に配慮したものとみられる。
報告書は機密指定のものと指定外のものが作成される予定。
両議員によれば、上院情報委員会はロシアの情報活動について調べる聴聞会を開くほか、この問題に関しオバマ政権やトランプ次期政権の高官への聞き取り調査も行う見通し。
ロシアによる選挙介入については、昨年10月上旬、国土安全保障省と国家情報長官室が介入への懸念を表明。米情報機関も今月6日、ロシアが選挙結果への介入を図ったとの結論を公表していた。
オバマ、トランプ両氏はロシアが大統領選のハッキングに関与したとの見解を公にしている。ただ、トランプ氏は情報機関の報告を再三にわたり疑問視しており、同氏の勝利の可能性を後押しするためにロシアが介入したとの結論については特に懐疑的な見方を示してきた。