ハワイ、パリ協定履行を立法化 米国の州で初
(CNN) 米ハワイ州のデービッド・イゲ知事は8日までに、トランプ政権が離脱を決めた地球温暖化防止の国際枠組み「パリ協定」の履行を図る州法2件に署名した。
米国の州レベルでこの種の立法化は初めて。ハワイ州の州法は、温室効果ガスの削減や気候変動の緩和などを目指している。イゲ知事は記者団に「我々の行動による効果は我々の土地の身近な所で目撃することになる」と述べた。
米国内では、トランプ大統領のパリ協定からの離脱宣言後も様々な州や都市が協定尊重の方針を表明。カリフォルニア、ニューヨークやワシントン各州の知事は先週、組織「米国気候同盟」の新設を発表したが、ハワイ州もその一員となっていた。
同組織は経済の全ての分野で二酸化炭素の排出を減らすことを目標に関連情報や環境に最善な行動、新規事業の推進などの共有を狙っている。ワシントン州のジェイ・インズリー知事は「(トランプ)大統領の行動は子どもや孫のため我々の惑星を守るために必要な作業への恥ずべき非難行為だが、州はこれまで同様、その作業を強化し続ける」と強調していた。