ダム決壊の恐れ、住民7万人に退避の緊急指示 プエルトリコ
(CNN) ハリケーン「マリア」の直撃で甚大な被害が出た米自治領プエルトリコの気象観測当局者は22日午後、同国北西部にあるグアハタカ川のダム決壊が差し迫った状態になり、沿岸部周辺に住む住民約7万人に対し即時の退避を呼び掛けた。
ツイッターで「生命が危険にさらされている!」と訴えた。州兵組織の報道担当者によると、避難のためバスが準備された。
米地質調査所(USGS)によると決壊の恐れがあるダムは電力供給当局が飲料水配水のため人工湖を建設したのに伴う施設。
行政組織幹部はCNNの取材に、退避作業はマリアによる深刻な被害で難航していると指摘。多くの地域が洪水に襲われ、住民300万人以上が停電被害を受けているという。
気象観測当局は住民約4万5000人のイサベラ、同2万5000人のケブラディリャス両町に鉄砲水発生の警告を出した。