溶岩流で住民孤立、電気も水も携帯も使えず ハワイ
(CNN) 米ハワイ州ハワイ島のキラウエア火山噴火で、激しい噴火活動によって噴出した溶岩流のために一部地域が孤立し、10人あまりの住民が電気も水道も使えない状態で取り残されている。ハワイ当局が3日に明らかにした。
ハワイ防災当局によると、この地域の住民に対しては、最後の脱出ルートが溶岩流によって閉ざされる前に、これが脱出の最後のチャンスだと警告して避難を促していた。
それでも他に行く所がないなどの理由で同地に残ることを選んだ住民は、電気も水道も使えず、携帯電話もつながらない状況に陥った。
溶岩流がさらに拡大して取り残された住民が危険にさらされた場合、当局は空から救出することも計画している。
ハワイ消防局によると、3日には孤立したカポホ地区から3人が避難した。
米地質調査所が2日に公開した地図では、溶岩流がカポホ地区とマッケンジー州立公園に迫る状況が示されていた。溶岩流が海に向かって流れる中、両地区は避難路が閉ざされて孤立する恐れがある。
4週間前から溶岩の噴出が始まったキラウエア火山の噴火では、1日までに少なくとも87棟の民家が破壊されている。
当局は避難命令が出された地域の住民に対し、1日までに避難しなければ逮捕すると通告。この期限までに避難しなかった住民を救出する計画はないと説明していた。