噴火から家を守った男性、溶岩に直撃され重傷 ハワイ
ハワイ・パホア(CNN) 米ハワイ島のキラウエア火山噴火で、飛んできた溶岩に足を直撃されて重傷を負った住民の男性が、このほどCNNの取材に応じ、その時の様子を振り返った。
同島パホア地区に住むダリル・クリントンさんは、噴火でできた亀裂から約90メートルの距離にある2軒の家を守っていた。亀裂からは溶岩が勢いよく噴き出し、爆弾のようにいつどこへ飛んでくるか分からない。
飛び散る溶岩をくぐり抜け、2軒の間を行き来しながら家を守る作業は命がけだった。友人の家の庭は、至る所に降ってきた溶岩が冷えて固まった痕があった。
クリントンさんは消火器とガーデニング用のホースを手に、飛んできた溶岩に水をかけ、延焼を食い止めていた。降り注ぐ溶岩によって窓ガラスは割れ、浄化槽は火に包まれてメタンガスの青い炎が上がった。
翌日、バルコニーで携帯電話を使って電話していた時だった。ボウリング球ほどの大きさの溶岩が飛んできて、クリントンさんの脚に当たった。
「最初はまさかと思った」「痛みを感じて本当だと知った」。クリントンさんはそう振り返る。
爆弾のような溶岩に直撃された足は、骨が折れていた。「その後体に火が付き、床に倒れ、足を抱えた」