火山山頂で爆発的噴火、噴煙9千メートル ハワイ
(CNN) 米ハワイ州ハワイ島にあるキラウエア火山の山頂で17日、爆発的噴火が起きた。米地質調査所(USGS)によると、噴煙は航空機の飛行高度に近い高さ約9000メートルに達した可能性もある。
USGSによれば、再び爆発的噴火が起きて噴煙が噴出し、蒸気爆発によって火口周辺で岩石などが吹き飛ぶ可能性もある。
火山灰は周辺一帯を覆うことが予想され、USGSやハワイ火山観測所はこの地域の住民に警戒を促した。もし車を運転中だった場合は停車して、視界が晴れるまで待つよう呼びかけている。
キラウエア火山は3日から噴火。15日には警戒レベルが「レッド」に引き上げられ、16日には噴煙が3600メートルを超す高さにまで噴き上がっていた。
ここ数日の噴火は、地下水や地上水が溶岩などに熱せられて起きる蒸気爆発に起因する。地面にできた21カ所の亀裂からは有毒ガスの二酸化硫黄が噴出しているが、火山灰に有毒性はない。
ハワイ郡当局によると、火山灰などの粒子を防ぐ防塵マスクは、郡内の4カ所で販売している。