ユダヤ人男性を殴打した男、憎悪犯罪容疑で逮捕 NY
ニューヨーク(CNN) ニューヨーク市警によると、同市マンハッタン中心部のミッドタウンで23日、ユダヤ教正統派とされる男性(65)を殴り、罵声を浴びせた男(28)が憎悪犯罪の疑いで逮捕された。
容疑者はミッドタウンのグランド・セントラル駅に近い交差点付近で、男性の顔を殴って倒し、さらに足でけった疑い。男性はその場で手当てを受けた。
警察は同日午前11時40分頃に通報を受け、現場に出動した。
反ユダヤ主義に抗議する団体の設立者で元州下院議員のダブ・ハイキンド氏はCNNに、被害者はユダヤ教正統派の男性だと語り、23日夜に家族から通報があったことを明らかにした。
同氏はまた、デブラシオ・ニューヨーク市長による反ユダヤ主義への対応が不十分だと主張。市長に対し、憎悪犯罪に関する非常事態宣言を出すよう求めた。
ニューヨーク市警の集計によると、今年1月から9月の間に市内で報告された反ユダヤ主義的行為は166件。ほとんどが身体的暴力ではなく、シナゴーグ(ユダヤ教の礼拝所)への落書きなどだが、憎悪犯罪全体の53.7%を占めていた。憎悪犯罪に関連する容疑での逮捕者数も、昨年の同じ時期より増加した。