絶滅危惧種のクロサイ、クリスマスイブに赤ちゃん誕生 米動物園
(CNN) 米ミシガン州の動物園でクリスマスイブの24日、絶滅の危機に瀕(ひん)しているクロサイの赤ちゃんが誕生した。
同州ランシングのポッターパーク動物園によると、12歳の母サイ、ドプシーが、オスの赤ちゃんを出産した。母子ともに元気な様子だという。
同動物園の獣医師は、「ドプシーにとっては初めての妊娠だったので、飼育と獣医学の専門スタッフが今後数週間の間、注意深くドプシーと赤ちゃんの観察を続ける」とコメントしている。
これまでのところ、赤ちゃんは元気な様子で、ドプシーは出産直後からよく赤ちゃんの面倒を見ているという。
クロサイは密猟や生息地の消滅によって個体数が激減し、絶滅危惧種に指定されている。保護団体によると、個体数は1970年の推定6万5000頭から、現在では約5500頭にまで減った。それでも20年前に比べると2倍に回復している。
父サイのフィニアスは、2017年に米テキサス州の動物園からポッターパーク動物園に到着。ヒガシクロサイの繁殖計画に基づいて、同動物園がドプシーとのつがいによる繁殖を試みていた。
動物園水族館協会(AZA)公認の動物園で飼育されているクロサイはおよそ50頭ほどしかいない。ポッターパーク動物園によると、動物園で生まれるクロサイの赤ちゃんは年に2頭にとどまる。
24日に誕生したサイの赤ちゃんは母サイとともに、数カ月以内に一般公開される予定。同動物園はソーシャルメディアを通じて赤ちゃんの様子を伝えている。