ボルトン前補佐官、トランプ氏の北朝鮮政策は失敗と指弾
ワシントン(CNN) ボルトン前米大統領補佐官(国家安全保障担当)は26日までに、北朝鮮による核開発の放棄を狙うトランプ政権の政策に触れ、「最大限の圧力をかけているとの見解は、残念だが事実ではない」との見方を示した。
米ニュースサイト「アクシオス」との会見で述べた。外交政策で意見が対立しトランプ大統領に解任されたボルトン氏による北朝鮮政策での政権批判では最も痛烈な表現ともなっている。
ボルトン氏は、トランプ大統領が北朝鮮の核兵器開発の阻止を誓約した時、ホワイトハウスがその意味合いをまともに受けとめているとは考えないと指摘。政権発足から約3年経過し、北朝鮮に核兵器保持の追求を思いとどまらせる戦略的な決定に追い込むような目に見える進展を得ていないと批判した。
米朝間の核協議は停滞しており、北朝鮮高官らはここに来て、米国による経済制裁に緩和がなければ「クリスマスのプレゼントを贈る」とし、兵器の新たな実験も威嚇している。
ボルトン氏は、時間は北朝鮮に有利に流れているとも主張。「時間がより多くあれば核関連の装備品や弾道ミサイルに関係する開発、実験や技術改良のための時間が生まれることになる」と説いた。