トランプ氏、正恩氏に警告 「特別な関係をふいにする」
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は8日、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長に対し、敵対的な行動を取れば自身との「特別な関係」を損なうことになると警告を発した。
北朝鮮の朝鮮中央通信は同日、西海衛星発射場で「極めて重要な実験」を成功させたと発表した。
これに対してトランプ氏はツイッターに、正恩氏は敵対行動のせいで「事実上全て」を失う恐れがあると投稿。「米大統領との特別な関係をふいにする」ことは望まないはずだと書き込んだ。
CNNが先週入手した衛星写真では、北朝鮮が同発射場でミサイルのエンジン試験を再開する可能性が指摘されていた。7~8日に民間衛星から撮影された写真にも、エンジン試験を実施した形跡がみられた。
北朝鮮の外務省高官は10月、正恩氏がトランプ氏との「特別な」関係をたたえ、両首脳は「互いへの信頼」を維持しているとの声明を出していた。
トランプ氏も7日の時点で記者団に、正恩氏との関係は「非常に良い」と語ったが、同時に「一定の敵対関係があることは確かだ」とも認めていた。
トランプ氏は8日のツイートで、北朝鮮は約束通り非核化を実行しなければならないと強調した。一方、北朝鮮の金星(キムソン)国連大使は7日、米国との交渉のテーブルから非核化は消えたとする声明を発表していた。