北朝鮮の飛翔体、「超大型」ミサイル発射装置から発射 韓国軍
ソウル(CNN) 韓国軍合同参謀本部は、北朝鮮が28日に発射した2発の飛翔体について、「超大口径の多連装ロケット発射装置から発射されたと推定される」と発表した。
韓国軍合同参謀本部によると、短距離飛翔体2発は現地時間の28日午後4時59分に発射された。最大飛翔距離はおよそ380キロ、高度は97キロだった。
今回の発射について韓国軍合同参謀本部は「朝鮮半島の緊張を緩和する助けにはならない」と述べ、「我々は強い遺憾を表明し、緊張を高める行為を即刻中止するよう求める」とした。
安倍首相は、ミサイルが日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したことは確認していないと述べ、「北朝鮮の度重なる弾道ミサイルの発射は、我が国のみならず国際社会に対する深刻な挑戦だ」との認識を示した。
もしもミサイル実験だったことが確認されれば、北朝鮮による発射は5月以来、13回目となる。
北朝鮮の朝鮮中央通信は、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が国防科学院による「超大型多連装ロケット砲」の発射実験を視察し、「結果について大きな満足の意を表した」と伝えた。
実験の目的については、「兵器システムの技術的優位性と、確固たる安定性」を試すことにあったとしている。