米、インド洋の島にB2爆撃機派遣 イランとフーシへ大規模戦力誇示か
(CNN) 米国防総省は、ステルス爆撃機B2少なくとも6機をインド洋に浮かぶディエゴ・ガルシア島に派遣した。空軍が保有する同機体の3割を送り込んだことになる。専門家は、中東の緊張の再燃を受け、イランに発したメッセージだとの見方を示す。
今回の配備は、トランプ大統領とヘグセス国防長官がイランとその代理勢力に対し、一段の行動を警告する中で実施された。一方で米軍機は、イランを後ろ盾とするイエメンの反政府武装組織フーシへの攻撃を継続している。
米企業プラネット・ラブズが1日に撮影した衛星画像には、島の駐機場に配備されたB2爆撃機6機と複数のシェルターが写っている。シェルターの内部にも他のB2を隠している可能性がある。
画像からは給油機と輸送機の存在も確認できる。ディエゴ・ガルシア島の米英合同基地は、イランの南岸から3900キロ離れている。
3月30日の同基地の衛星画像には、B2爆撃機4機と、支援に当たる航空機6機が写っていた。

駐機場の周囲を写したディエゴ・ガルシア島の基地の画像/Planet Labs
B2への直接の言及はなかったものの、国防総省の報道官は米軍が追加の機体及び「その他の航空アセット」を当該地域に派遣していることを確認した。現地での防衛態勢の強化が目的だという。
CNNの軍事評論家、セドリック・レイトン氏はB2の配備について、イエメンでのフーシ支援を止めるようイランに警告を発するためのものかもしれないと指摘。他にもトランプ政権から、新たな核条約をイランと結びたいとするメッセージを送っている可能性があるとした。イランが米国との交渉を開始しないのであれば、イランの核兵器プログラムが破壊される事態にもなりかねないことを伝えているとみられる。

米ミズーリ州上空を飛行するB2爆撃機。2024年の資料写真/Tech. Sgt. Anthony Hetlage/U.S. Air Force
レイトン氏によれば、B2は「大型貫通爆弾」を搭載可能。これらの爆弾はイランの核施設や兵器の保管庫のような堅固かつ地下深くに設置された標的も破壊できるように設計されているという。
同氏はまた、ディエゴ・ガルシア島におけるB2の存在はアジア全域で察知されることになるとも指摘。「B2爆撃機6機のディエゴ・ガルシア島への配備が中国やロシアのような国々の行動抑止につながる公算は小さいが、彼らが配備に注意を払うことは間違いない。当然ながら、イランがこれら2カ国の同盟国であることも忘れてはならない」と語った。