米、英・アイルランドにも入国制限 トランプ氏の検査は「陰性」
ワシントン(CNN) 米ホワイトハウスは14日夜、トランプ米大統領が新型コロナウイルス感染の検査で陰性と判定されたことを明らかにした。米政権は同日、欧州からの入国制限の対象に英国とアイルランドも追加する方針を明らかにした。
グリシャム大統領報道官がトランプ氏の許可を得て声明を出し、結果を公表した。グリシャム氏はこの声明で、本人に症状が出ていないことも改めて明言した。
トランプ氏をめぐっては、ボルソナーロ・ブラジル大統領との会談に同席していたブラジルの大統領府広報局長と臨時代理大使に陽性反応が出たことを受け、感染をめぐる懸念が高まっていた。
トランプ氏はこれに先立つ14日の会見で、13日夜に検査を受けたことを公表。非常事態宣言を発表した13日の記者会見で検査を受けたかどうかを尋ねられるなど、「報道陣が大騒ぎするからだ」と述べた。会見前の検温で平熱だったとも強調していた。
一方、ペンス副大統領は14日、感染拡大を防ぐために欧州26カ国からの外国人の入国を制限している措置を、16日深夜から英国とアイルランドにも適用すると発表した。
ペンス氏は会見で、自身はまだウイルス検査を受けていないが受ける気は十分にあると述べた。
ホワイトハウスは同日、トランプ、ペンス両氏と接触する人々には今後、検温を実施するとの方針を示した。14日の会見前も当局者と報道陣双方が検温を受け、1人が約37.7度の熱で退去を求められた。
国立衛生研究所(NIH)のファウチ国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)所長は14日、米国での流行はまだピークに達していないとの見解を示し、感染者や死者は今後も増え続けるだろうと述べた。