乗客が着陸後に新型コロナ陽性と伝える、搭乗禁止に 米航空会社
(CNN) 米格安航空会社ジェットブルーは12日、新型コロナウイルスの検査結果待ちの状態で搭乗し、着陸後に陽性反応の通知を受けたと申し出た乗客について、今後の搭乗を禁止したことを明らかにした。
この乗客はニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港を出発して、11日夜にフロリダ州ウェストパームビーチに到着した。検査結果待ちの状態であることはジェットブルー側に一切明かしていなかった。
ニューヨーク・ニュージャージー港湾当局によると、着陸直後に男性から乗務員に陽性の通知を受けたとの報告があり、当局はただちに監視カメラの映像を基に洗浄を開始。搭乗ゲートや保安検査場、チェックインカウンター、売店、エレベーター、トイレなど、男性が利用した場所を洗浄した。
ジェットブルーは声明で、この夜の出来事について「乗員、乗客、連邦及び自治体の当局者を、簡単に避けられたはずの不安な状況に追い込んだ。今後はこの乗客の搭乗を許可しない」としている。
米疾病対策センター(CDC)は、体調不良の人や感染の可能性があると自分で感じる人、検査結果待ちの人に対し、医療関係者から問題ないとの診断を受けるまで移動を避けるよう求めている。
パームビーチ国際空港の広報によると、同空港はこの出来事の翌日も通常通り業務を行った。当該便の乗客が利用したコンコースについては、洗浄のため一時的に閉鎖したという。
地元消防当局は、全ての指針を順守して患者への対応に当たり、他の乗客に対しても検査を行ったと説明した。陽性患者の近くにいた乗客は健康状態の観察手続きが勧告され、その他の乗客は解放され帰宅。何か心配があれば保健当局に連絡するようにとの指示を受けたという。
陽性反応の出た乗客の容体や現在どこに隔離されているのかは不明。