スペインサッカー、新型コロナでリーグ戦を延期 レアルのチーム隔離受け
(CNN) スペインのプロサッカーリーグを統括するリーガ・エスパニョーラは12日、向こう2節で行われる予定だった1部と2部の全試合を延期すると発表した。世界で感染が拡大する新型コロナウイルスによる影響。
1部リーグに所属する強豪のレアル・マドリードは現在、サッカーとバスケットボールのチームを隔離状態に置いている。バスケットボールの選手の1人にウイルスの陽性反応が出たためだ。クラブによると両種目のチームは同じトレーニングセンターを使用している。状況を受けて同センターの閉鎖を決定したほか、施設内で働くスタッフにも自主隔離を推奨したという。
リーガによる試合延期の判断は、レアル・マドリードでのチーム隔離の決定に続いて下された。今後は隔離措置の完了を待ったうえで、改めて状況を見極めるとしている。リーガはまた、試合の延期についてすでにスペインサッカー連盟とスポーツ省に通知したと付け加えた。
リーグ戦で2位につけるレアル・マドリードは、欧州最強クラブを決めるチャンピオンズリーグ(CL)で英イングランドのマンチェスター・シティーと17日に対戦する予定だが、この試合が無事に開催されるのかどうかについても懸念の声が上がっている。CNNは大会を運営する欧州サッカー連盟(UEFA)に連絡を取ったが、返答は得られていない。
新型コロナウイルスの感染拡大により、各国のサッカーリーグは試合の延期や無観客での開催を余儀なくされている。イタリア1部リーグのセリエAは、政府が講じた全土での移動制限措置を受け、来月3日までリーグ戦を延期した。