大勢集まる催事回避の米国民は5人に2人、感染予防で
(CNN) 新型コロナウイルスの感染が拡大する米国で大勢が集まる催事などへの出席予定を取りやめた米国民は5人に2人であることが最新世論調査で21日までにわかった。
調査は非政府組織(NGO)の「カイザー・ファミリー基金」が実施。米国民の大半はこの種の集まりへの出席計画を変えていないことを意味する。ただ、調査結果は先週時点のもので、感染拡大がさらに進んだ現時点で米国民の考え方に変化があったのかは不明となっている。
米疾病対策センター(CDC)は最近、50人以上集まる催事の中止を勧告する指針を発表。米ホワイトハウスは16日、感染拡大を阻むため10人以上の集まりをやめるよう促してもいた。
この指針などを受け州や都市は多くのレストランやバーの閉鎖を発表、料理の持ち帰りや配達のみの営業を促してもいた。企業も社員の在宅勤務を進めており、数百万人の米国人が自宅に閉じこもる状況となっている。
一方で多くの米国人が感染の予防対策を取り入れてもいる。
AP通信と米シカゴ大学の研究機関が共同実施した世論調査によると、新型肺炎の流行でよりこまめに手洗いを励行している米国人は10人に約9人。感染を極度にもしくは非常に心配している比率は約3分の1だった。
また、今後3カ月内に国内旅行を計画していたのは10人に4人で、このうち旅行の予定に変更がないとしたのは51%。続行を考えているのが27%で、取りやめたとしたのが22%だった。
調査対象者の12%が今後3カ月内に海外旅行を予定し、計画は依然有効としたのが25%だった。改めて考えるとしたのが33%、中止したのが41%だった。