米NY市、強盗や殺人が増加 性的暴行などは減少
(CNN) 米ニューヨーク市で殺人事件や押し込み強盗、車両の窃盗の件数が前年比で急増していることがわかった。ニューヨーク市警の統計で明らかになった。性的暴行や重窃盗罪の件数は減少したという。
6月14日までの統計によれば、過去28日間に起きた殺人は38件で、前年同期比2倍の水準となった。今年の殺人事件の件数はこれまでのところ159件で、前年比25%増となっている。
発砲事件も394件と昨年の同時期の317件と比較すると24%増加した。
法執行機関の当局者は暴力的事件の急増について、過去6~7年で最悪の水準と指摘した。
殺人事件の急増はギャングや薬物に関連したもので、薬物の売人の間で縄張り争いが起きているという。
今回発表された統計は、新型コロナウイルスの感染拡大や保釈に関する法改正、警察の暴力や人種差別に対する大規模な抗議デモといった3つの大きな変化を受けたものとなった。