街でクジャクの被害続出、米LA郡が餌やり禁止条例を審議へ
(CNN) 米ロサンゼルス郡では100年以上にわたり、街路を歩き回る色鮮やかなクジャクたちの姿を目にすることが出来る。だが、クジャクたちのせいで夜も寝られず、財産に被害をもたらしているとの苦情をうけ、このたび同郡の行政執行委員会は、クジャクたちに餌を与えることを禁止する条例案の制定を目指した動議を全会一致で可決した。
ロサンゼルスの東に位置するサンガブリエルバレーでは、19世紀後半に富裕な起業家が導入して以来、クジャクたちが地元のマスコットとなっているが、好意を寄せる住民もいる一方で、街路をうろつき回る数百匹ものクジャクたちに対して苦情を訴える人々もいる。
クジャクたちは夜中に鳴き声を上げたり、庭や自動車を傷めたりすることもあるという。
地元レストランの経営者であるホセ・ランデロスさんはクジャクたちについて、「パサデナの街の一部」だと評し、CNNに対して「ここで36年間働いてきたが、クジャクたちはそれよりも長い間いる」と語った。レストラン客のほとんどはクジャクたちを楽しんでくれているものの、糞(ふん)の掃除が問題になり得るという。
ロサンゼルス郡の動物保護管理当局は、公共の場でクジャクに餌を与えることを禁止する条例案に関して、90日以内に答申する予定で、その後で行政執行委員会が条例案を審議し採択に付すという。