ハワイのキラウエア火山が噴火 5カ月ぶり
(CNN) 米ハワイ州ハワイ島で現地時間の9月29日午後、キラウエア火山が噴火した。溶岩の噴出は今年5月以来。ハワイ火山国立公園に溶岩が流れ出している。
当局者は、現時点で周辺の住民が危険にさらされる状況ではないとしながらも、今後活発化する可能性もあるとして観測を続けている。
米地質調査所(USGS)のハワイ火山観測所は同日、噴火に先立ち地震活動が活発化したことを受けて警戒レベルを引き上げていた。
「2021年9月29日正午ごろから、キラウエア山頂で地震活動の活発化と地盤の変動パターンの変化が始まり、地下のマグマの動きが示唆された」とUSGSは解説する。
#Fissures of #lava and falling of #tephra!
— USGS Volcanoes (@USGSVolcanoes) September 30, 2021
A line of low lava fountains is erupting from the crater floor, tephra is falling downwind, and a new fissure opened up on the west wall of Halemaʻumaʻu crater. https://t.co/jDxUTFInn4 #KilaueaErupts pic.twitter.com/ONcGrmutua
現地時間の午後3時20分ごろには山頂の火口内の発光をウェブカメラがとらえ、噴火が始まったことが分かった。
同観測所の専門家によると、噴火の兆候は前夜から観測されていた。
噴火は30日も続いているが、影響は公園内にとどまっており、現時点で人命や建物が脅かされる状況にはない。ただ、噴火は数カ月続く可能性もあると専門家は予想する。
同火山では8月から地震活動の活発化が観測され、観測所が警戒レベルを引き上げていた。
キラウエア火山で前回、昨年12月下旬に始まった噴火は5カ月にわたって続いた。
2018年の噴火では住宅700棟以上が破壊され、住民が避難を強いられていた。