(CNN) 米フロリダ州のデサンティス知事は2日、大学での記者会見に臨む際、後方に居並ぶ高校生らがマスクを着けていたのを見とがめ、強めの口調で外すよう求めた。
同知事はマイクへ向かう前に高校生らに近づき、「マスクを着ける必要はない。お願いだから外してほしい」と、穏やかな笑いを交えて呼びかけた。
しかしその後は、笑い事ではないといった口調で「はっきり言って何の意味もない。我々はこの新型コロナ劇場を終わらせなくてはならない。(マスクを)着けたければそれでもいいが、馬鹿げている」と続けた。
それから大げさなため息を1つ入れ、スピーチを開始した。
高校生の中には、マスクを外した人もいれば外さなかった人もいた。
デサンティス知事の報道官は、ツイッターへの投稿で知事の見解を擁護。「要するに誰かが言わなくてはならなかった。2年にわたるプロパガンダによって若者が恐怖を植え付けられ、操られてきた。自由に呼吸し、安心して楽しく過ごせばいい」と書き込んだ。
デサンティス氏はかねてマスク着用について、新型コロナ感染拡大防止に効果的だという言説への疑義を率先して訴えてきた。昨夏には各学校に対し生徒へのマスク着用を義務付けることを禁止する行政命令に署名。先月は義務化の禁止に従わない学校を保護者が提訴できるようにする方針について、前向きな見解を示していた。