客室乗務員が殴られ負傷、乗客は逮捕 アメリカン航空

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ロサンゼルス国際空港のアメリカン航空の機体=2021年7月6日/PATRICK T. FALLON/AFP/Getty Images

ロサンゼルス国際空港のアメリカン航空の機体=2021年7月6日/PATRICK T. FALLON/AFP/Getty Images

(CNN) 米アメリカン航空の旅客機の機内で21日、客室乗務員が乗客に殴られて負傷する事件があった。暴力を振るった乗客は逮捕された。

アメリカン航空によると、事件はメキシコのサンホセデルカボから米ロサンゼルスに向かう国際便の機内で発生。乗客は空港のゲートで待機していた捜査員によって連行された。

SNSには、乗客が客室乗務員を殴る場面を映した動画が投稿された。周りにいた乗客は息をのんでいた。

アメリカン航空は声明の中で、乗員に対する暴力行為は容認しないと強調。今回の事件を起こした乗客は今後、一切の搭乗を認めないと述べ、当局による捜査に協力すると表明した。

カリフォルニア州中部地区米連邦検察は、同便の乗客が逮捕されたことを確認し、米連邦捜査局(FBI)にも連絡を取っていると説明した。それ以上の詳細は明らかにしていない。

アメリカン航空は「仲間の乗員と機内の乗客の安全を確保した乗員の迅速な行動とプロ意識に感謝する」と述べ、負傷した客室乗務員には必要な支援を提供するとしている。

米連邦航空局(FAA)は2021年1月、ルールに従わない乗客を一切容認しない方針を発表。そうした行為は重い罰金や禁錮に直結するとした。

最近ではニューヨーク市の女が21年2月にアメリカン航空の機内で乗務員を妨害したとして、禁錮4カ月を言い渡されている。

FAAは同年、ルールに従わない乗客に対して計500万ドル(約7億円)の罰金を提案した。

22年に入ってこれまでにルールに従わない乗客が報告された件数は1973件。年間6000件近い報告があった21年に比べると減少している。

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