容疑者の17歳生徒、遺体で発見 銃で自殺か デンバー高校銃撃事件
(CNN) 米コロラド州デンバーの高校で男子生徒が教員2人を銃撃して負傷させた事件で、警察が指名手配していた容疑者の男子生徒(17)が死亡しているのが見つかった。警察が明らかにした。
同地の教育委員会は事件翌日の23日、武装した警官や警備員の校内配備を禁止する措置を6月30日まで停止することを全会一致で決議した。
警察によると、容疑者の生徒は22日の事件後にイーストハイスクールの現場から逃走。同日夜、同州パーク郡で遺体が発見された。検視局の23日の発表によると、生徒は自分を銃で撃って死亡していた。
負傷した教員2人のうち1人は重体となっており、もう1人は重傷だが容体は安定しているという。
パーク郡保安官の記者会見によると、一帯では大がかりな捜索が続けられていたが、22日午後8時15分ごろ、捜査当局が行方を追っていた車の近くで男子生徒が死亡しているのを発見した。付近の住民に出されていた屋内退避勧告は解除された。
警察は、男子生徒が銃撃に至った動機を明らかにしていない。
デンバーのマイケル・ハンコック市長は、全学校に学校常駐の警官を復帰させたいと述べ、「排除したのは誤りだった」「速やかに是正しなければならない」とツイートした。
武装した警官や警備員の学校配備を禁止する措置は、2020年夏に導入された。その理由として「軽微な違反で逮捕された非白人の生徒は、成人して犯罪に行き着く可能性が高まり、学校から刑務所への直結につながる」という調査結果を示していた。
当時は黒人男性ジョージ・フロイドさんが警察に殺害された事件をきっかけに、警官がいると黒人やラテン系の生徒が犯罪者にされると訴えて、一部の自治体などが学校から警官を締め出す動きに出ていた。